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魚心観

魚心観「難しいオーダーに感じる悦び」

「へら竿作りは難しい事が多いが面白い事も多い」と語る魚心観。

釣りや製竿に始まり全ての生活面においてへら竿作りの事が頭から離れない職人気質があり、またそれを存分に楽しんでいるのが伺える。

作風はごく普通ながら先抜けのいい抜群のバランスを持つ胴調子が主で、軟式から硬式まで幅広いオーダーに応じている。

「難しいオーダーにこそやり甲斐を感じる」とへら師が喜んで釣りをしている様を思い描きながら製竿に取り組み、研究を惜しまない根っからの竿師である。

魚心観 昭和17年9月20日生まれ 昭和32年 先代魚心観に入門



光司

光司「竹材の潜在能力を引き出す」

父・一光の血を引く若手のへら竿師。原竹の伐採から仕上げるに至るまで全ての工程を自ら精魂込めて手がけている。

作品はオーソドックスな作りながら各所に適した素材を厳選して使い、その良さを生かし切った作風。

若手ながら竹を見る目は確かであり一切の妥協も許さない竹材の選定や製竿における技術力、そして持ち前の研究心も手伝って多くのへら師の支持をうけている。

「今後も『使って良かった』と思ってもらえる竿を送り出していきたい」と語る竿師である。

光司 昭和39年6月26日生まれ 昭和57年 一光に入門



至連

至連「オールマイティーな竿作りを」

竿師であった父をみて育ち、あるきっかけから師光にもまた師事を得てへら竿作りを修得して独立。

竹という自然の温かみのある素材を生かしたへら竿に魅せられ、精魂込めて丹念に作り込まれた作品を手放す際には「わが子を嫁に出すようだ」とも語る。

至連の竿には軟式から硬式、先調子から胴調子までオールマイティー。

こだわりなくへら師のニーズに合せて柔軟なへら竿作りを行っており、数多くの釣り師の人気を博している。

至連 昭和24年4月1日生まれ 昭和39年 竿芳に入門






心道

心道「歪みの出ない竿を求めて」

幼少の頃から物作りと釣りが大好きであり、兄「水連」の影響で自然と製竿の世界に足を踏み入れる。

製竿に於いての要求は、その気さくな人柄からは伺い切れないものが有り、「今までに満足出来た竿は無い」と語る。

使われる道具にも随所にこだわりが見られ、竹と向き合う真剣な姿勢が伺われる。

しなりのバランスが良く、大型魚がいるダム等でも安心して使える歪みの出にくい堅牢な竿を目指して入門してから約半世紀経った現在でも修行の日々と語る。

心道 昭和15年5月23日生まれ 昭和34年 兄である水連に入門



源一人

源一人「伝統の技を引き継ぐ」

源竿師の技を引き継ぐ製竿組合唯一の三代目。

幼少の頃から養われた伝統の技は細やかな作り込みで仕上がりも非常に美しい。

また原竹の採取から仕上げまでの一切の工程を自身で行い、一本一本を丹念に精魂込めて作り上げている。

生地組み、火入れ、穂先削りに特にこだわったその竿の魅力は巨べらを釣り上げた時にこそ実感出来るはず。

修理などのメンテナンスに力を入れると共に、「今までにない調子の竿を作って行きたい」と探究心をもって製竿に励む若手竿師の第一人者である。

源一人 昭和40年4月3日生まれ 昭和59年 源竿師に入門



瑞雲

瑞雲「釣り師に合った扱いやすい竿を」

父は名匠である魚酔、その姿を見て育った瑞雲は「自分で作った竿でへら鮒釣りがしたい」と叔父である寿るす美に師事を得た。

その作風はごくオーソドックスで飾りは少ないが、長さや釣り師の手の大きさに合わせて握りの形を変えるなど「使いやすい竿作り」を念頭においている。

数より質を重視し、一本一本納得が行くまで丁寧に作り込まれた作品にはファンも多く、二本目の注文を受けることも多い。

雷鳴、悦哉、雪華など硬式から軟式まで多くの調子を手がける竿師である。

瑞雲 昭和34年6月10日生まれ 昭和56年 寿るす美に入門






小影舟

小影舟「魚との対話を楽しめる竿を」

父である「影舟」の作風を受け次ぐ二代目。

「良い竿は良い素材から出来る」と材料の入手に努力すると共に、火入れ・差し込み・穂先削りといった竿の基本的な技術には一切の妥協を許さない竿作り。

大型になった現代のへら釣りには向かないが、魚との対話を存分に楽しめる細身でシンプルなその作風は父ゆずりで多くの支持を受けている。

幼少から自然と竹に馴れ親しんで育った境遇で竹竿に対しての愛情は人一倍。これからも飛躍が期待される若手の竿師である。

小影舟 昭和38年12月8日生まれ 昭和57年 影舟に入門



夢坊作

夢坊作「伝統の新しさの融合」

「竹竿作りは厳しい事の積み重ね、それだけに喜んでもらえた時の嬉しさはひとしお」と語る夢坊の竿はシンプルで機能優先。

幅広いバランスを持ちながらも道具としての機能を失わず、かつ釣り人の感性に訴える竿を目指して製作している。

また竿として基本的な部分は守って行きながらも、新境地を目指して常に新しい事に挑戦し続けるなど竿に対する思い入れには並々ならぬものが。

竿に対して熱く語る姿からは一切の妥協をも許さない姿勢が伺える。

夢坊 昭和29年4月17日生まれ 昭和52年 先代夢坊に入門



こま鳥

こま鳥「へら釣りには遊び心がある竿を」

握りに卵の殻を細かく割って鳥や虫などの貼り絵を施した独特のデザインが個性豊かで見た目も楽しいこま鳥の竿はその図柄はオーダーも可能である。

また父である先代こま鳥に師事を得て培った製竿の技術力は確かで故障が少なく安心して釣りが楽しめる。

「ヘラブナ釣りをより面白いと感じる為には、釣り道具としての機能美と竿の個性が大切」という遊び心いっぱいのこま鳥の作品はその技術力も手伝って芸術性も高く、所有する事に満足感を与えてくれる竿である。

こま鳥 昭和27年1月14日生まれ 昭和45年 先代こま鳥に入門



山彦

山彦「ただ無心で竿を作りこむ」

昭和12年に釣りが好きだった事もあり父と親交があった源竿師に入門、一番弟子となる。

来る日も来る日も師の家に座り込み、持ち前の粘り強さで数々の技術を習得して昭和16年に独立創業。

竹竿の命とも言える「火入れ」も於いては天賦の才を持ち、曲がってもすぐに元に戻り、釣りぐせが出ない竿作りで多くの竿師からも尊敬される人物である。

その神髄は「無我の境地」にあり、火を通して竹と対話する時には一切の雑念を挟まない精神力を持って行うと言う。

一方の装飾の面でも「すかし巻き」や技術の必要な「竹張り握り」を考案するなど美しい作品となっている。

また普段は、仕事時の厳しさと打って変わって温厚な人柄であり、多くの弟子に出し惜しみすることなく技術を教える大らかな人物でもある。

「ただ真剣に無心で竹と竿と向き合っているうちに名声が付いてきただけ」と語る、まさに「天才」と評するに値する名匠親方である。

山彦 大正10年1月20日生まれ 昭和12年 源竿師に入門



八雲

八雲「一本一本の竿に命を吹き込む」

半世紀以上もの長きに渡って活躍する匠。

手に職を付けたいが為にげて作に入門するが、その難しさや楽しさに魅せられ、生涯をへら竿師として過ごす事となる。

作風は硬質から軟質、長短に関わらずに「へら鮒が胴に乗る」感覚を第一に独自の手法を取る。

また人一倍のへら竿へのこだわりの持ち主であり、損得を抜きにして自分が納得行くまで一本一本丁寧に作りこむ作品が多くのへら師び支持を得ている。

また数多くの竿師の師でもあり、人柄面でも信頼の於ける人物である。

八雲 昭和7年1月10日生まれ 昭和21年 げて作に入門



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